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最終更新日: 2001年3月18日(日曜日)


数学用語の森をやみmathに掲載するのは、役立つものができそうだと思ったからだ。

まず、書くわれわれが学べることが大きい。数学を分かったつもりでいる数学科学研究会の会員だが、人に説明できなければ本当に理解できたとはいえない。用語の森を執筆したら数学をちゃんと分かっているかどうか試せるのだ。さらに、抽象的な数学用語を説明すれば、自分の理解できたことなら何でも説明できるようになるに違いない。数学だけでなく言語能力も磨けるのだ。しかし、インターネットに公開するのは自分たちの修練のためだけではない。

読む人にとっても中高生の数学用語の説明は、わかりやすくできると思う。中学生や高校生は、知らなかった概念を取り入れるプロだ。小学生までよりはるかに多くのことを学ぶ。大学に入ってしまうと概念の取り入れよりもその運用に力をいれるようになる。昔にすべて知ってしまった人のする説明よりも知ったばかりの中高生の説明の方が、理解する過程になじむはずだ。それに、中高生のまだ乏しい語彙がかえって力となる。数学の概念はもともと単純なものだから、わかりやすい言葉だけを使って説明できるはずだ。簡単な言葉で理解の順序をふまえて説明すればわかりやすくなる。

だからといって説明するために妥協して数学の言葉の意味を損ねることはないと思う。ほとんどの人がもっとも深く数学に接するのが中高時代だ。その中学高校でわれわれは数学科学研究会をしている。それに、書く能力よりも読んで間違いを探す力の方が優れているのだからたぶん訂正できるはずだ。

でも、間違いはまったく出てこなくてわれわれは絶対に正しい、といいきる自信はない。何かおかしな所を見つけられたらお教えいただけるとありがたい。


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