Home第三回広中杯トライアル解説 by くりばや

最終更新日: 2002年7月6日(木曜日)

1、

n週目の月曜日の日付は7(n−1)+1

n週目の水曜日の日付は7(n−1)+3

n週目の土曜日の日付は7(n−1)+6

n週目の日曜日の日付は7(n−1)

1週間に1回ずつ試合をするので

7×(0+1+2+3+4)+1+3×2+6=83


2、

−6 x1 −9

x2 −1  x3

x4 x5  x6

とすると、(−6)+x2=(−9)+(−1)より、x2=−4

また、(−6)+(−1)=(−9)+x3より、x3=2

よって1列の和は(−4)+(−1)+2=−3

あとは流動的にx1=12,x4=7,x5=−14,x6=4


3、

一般に10桁の対称数は

a×109+b×108+c×107+d×106+e×105+e×104+d×103+c×102+b×10+a(但し0≦a,b,c,d,e≦9,a≠0)

10≡−1(mod 11)より、上の10桁の対称数をnとおくと

n≡(−1)9a+(−1)8b+(−1)7c+(−1)6d+(−1)5e+(−1)4e+(−1)3d+(−1)2c+(−1)b+a

≡−a+b−c+d−e+e−d+c−b+a

≡0  (mod 11)

よって11がすべての10桁の対称数の公約数となる。

また、(1111111111,1111221111)

=(1111111111,110000)

=(1111,110000)

=(1111,11)

=11 (∵Euclidの互除法)

よって最大公約数は11に他ならない。


4、

DからBCに下ろした垂線の足をH,AからCDに下ろした垂線の足をH’とすると

∠ADH’=90°−∠CDH=∠DCH

∠AH’D=∠DHC=90°,AD=CDより△AH’D≡△DHC

よってAH’=DH.Dを中心に△DHCを回転させ、CをAに重ねる。このときHの動いた先をH’’とすると∠BAD+∠BCD=180°、BH=DH=DH’’より

□DH’’BHは正方形。これの一辺の長さはDHで面積が12なので

DH2=12  ∴DH=2(√3)


5、

赤い点を含むk角形の個数は2002Ck−1

黒い点のみのk角形の個数は2002Ck

よって、赤い点を含む多角形の個数は

2002C2+2002C3+2002C4+・・・+2002C2002

黒い点のみの多角形の個数は

2002C3+2002C4+・・・+2002C2002

よってこの二つの差は2002C2=2002×2001/2=2003001


6、

xz=yz+2 ―――(1)

xy=xz+yz+2 ―――(2)  とする。

(1)より2≡0(mod z)z:自然数なのでz=1or2

○z=1のとき

(1)よりx=y+2

(2)にこれを代入すると(y+2)y=(y+2)+y+2

⇔y2+2y=2y+4

⇔y2=4

⇔y=±2

y>0よりy=2,x=4

このとき体積は4×2×1=8

○z=2のとき

(1)より、2x=2y+2 ∴x=y+1

これを(2)に代入すると

(y+1)y=2(y+1)+2y+2

⇔y2+y=4y+4

⇔y2−3y−4=0

⇔(y−4)(y+1)=0

⇔y=−1,4

y>0よりy=4,x=5

このとき体積は5×4×2=40

よって答えは8と40


7、

直線AB上にAに関してBと逆側に、△D’AD∽△DCAとなるようにD’をとる。

(∠BAD+∠ACD=180°よりこのようにとれる。)

AC:AD=8:10=4:5より△DCAと△D’ADとの相似比は4:5

よってAD’=(5/4)CD

∠CAD=∠D’DAなのでAO‖D’D。よってAB:AD’=BO:OD=6:7

AB=6より(5/4)CD=AD’=6×(7/6)=7

よってCD=28/5


8、

まずc≧0のときを考える。

てきとうな直線l上にAB=cとなるようにA,Bをとる。

Aを通り、lに垂直な直線をmとする。m上でCA=|a|となるような点Cをとる。

次に、Bを通り、lに垂直な直線をnとし、n上でDB=|b|となるようなDをlに関してCと逆側にとる(a=0のときにはどちらでもいいし、b=0のときはB=Dとなる)。そうすると√(x2+a2)+√(y2+b2)はl上に点Pを取ったときの

CP+DPと等しい。これは、Pが直線CD上にあるときが最小でこのときCP+DP=CD。CD2=√{(|a|+|b|)2+c2}=√(a2+b2+c2+2|ab|)。これが最小値。

c<0のときこの求めたい時のcの値をc0とする。c0=−c’とする(c’>0)

x=x0,y=y0のときに最小値をとるとすると

c=c’のときはx=−x0,y=−y0のとき最小値をとる。

√(x02+a2)+√(y02+b2)=√((−x0)2+a2)+√((−y0)2+b2)

よって、c=c0のときの最小値はc=c’>0のときの最小値に等しいので

上より、最小値=√{(|a|+|b|)2+c’2}=√(a2+b2+c2+2|ab|)

よってcが一般の実数の場合についても最小値は

√(a2+b2+c2+2|ab|)となる。

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