HomeJMO(2001)本選答案(未完成)

最終更新日: 2001年3月18日(日曜日)


JMO(日本数学オリンピック)は国際数学オリンピックの予選も兼ねた大会で、高校生まで参加できる。われわれMATHICからは今回は9名中学生が参加した。

今回は問題を省略した。数学オリンピック財団のページで見られる。

解説の記述の中に数学に関する知識を前提としたものがある。ごまかしているような気がして後ろめたい。これらについては説明のページを「数学小技集」や「数学用語の森」の中にもうけてリンクを張るつもりである。お待ち下さい。ただ、管理者にメールで訊いて下さればお答えするし、質問を受けたところを優先してページ上で説明していく。

問題1 4 5

問題1

いりえ君による答案

黒マスの個数を奇数(Kとする)と仮定する.このとき、黒ます全体にV1,V2、…VKと番号をふる。このとき、Viにたいし、Viと隣接する黒マスの個数をDiとおくと、D1+D2+…+Dkは、奇数を奇数個足し合わせたので奇数.一方,隣接する黒マスの組(Vi,Vj)にたいし、これらは重複して2度数えられるので,D1+…+Dkは偶数.よって、奇数=偶数となり矛盾.

問題4

いりえ君による答案

以下のCase1〜3に分類する

1.pは2でも5でない

任意の正整数kにたいし、(p、10^k)=1より、あるbが存在して,p^b≡1(mod.10^k).このとき0の個数はk−1個。これは任意の正整数kについてなりたつので、いくらでもながいp冪の0の列がつくれる。

2.p=2

任意の正整数kにたいし、10^k=2^k・5^k.5^kと2は互いに素なので、あるbがあって、2^b≡1(mod.5^k)となる。2^(b+k)=2^k・2^b=2^k・(n'・5^k+1)=n'・10^k+2^k.このとき、0は、k-[log(10)2^k]-1個並ぶ.しかし、k-log(10)2^kは発散する ので、いくらでも長い2冪の0の列がつくれる。

3.p=5

2.と同様.

問題5

尾高君による答案

(図はひらっち)。

図△PQRを固定する。QRの中点をAとする。

ここで∠Pの二等分線をLとする。

ここで、QP上でPR=PSなる点Sをとると、

2∠PRS=∠QPRより、L//RS

ここで、△QRSの外接円Oを考える。(中心O)

ここで、OP≦ORより、LとOの交点をB'、C'とすると、∠B'PO=90°より

B'P=C'P、この時、B'R=QDなるDを弧QB'上に取る。

この時、Gauss平面上にO=0、B'=1 となるように、この図形を置く。

ここでQ=eiz、S=eiy、C'=ei(y+t)とすると、

i(z+t)=D、eit=R、ei(y+t)=C'である。

この時、仮定より、C'B'の中点,S,Qは共線。従って、

X=(ei(y+t)+1−2eiy)(e-i(y+t)+1−2e-iz)∈R

=6+ei(y+t)−2ei(y+t-z)+ei(-y-t)−2ei(-z)−2e-it−2eiy

ここでA=eit+eiz/2より、△ADC'=0、即ち

Y=(ei(z-t)+1−2eiy)(e-i(z-t)+1−2e-iz)∈Rを示せばよいが、

=6+ei(z-t)−2e-it+ei(-z+t)−2ei(-z)−2ei(y-z+t)−2eiy

ここで、Y=X−{ei(y+t)+ei(-y-t)}+{ei(z-t)+ei(t-z)

で、X−(実数)+(実数)という形をしている。よってY=Rより示された。

ここで、∠B'AR=∠DAQより、又、∠DAQ=∠RAC'が示されたので、∠B'AR=∠C'AR よってこの△AB'C'は問いの条件(@)(A)を満たす。

この時、C'S=QDよりC'Q〃DSよりQS=C'D ∴AB'+AC'=PQ+PR

画像ここで△PQRに対し2つの△ABと△AB

条件(@)(A)を満たしていると、

=C 又、∠BAB=∠CAC

より、∠AC=∠AB―@ 又は、∠AC+∠AB2<180°―A

ここで、@なら△ABは二等辺三角形。よって△PQRが三角形をなしていないので矛盾。

次にAの時は∠180°+∠BAC<180°より矛盾。よって

条件を満たすものは、△AB'C'に限る。よって証明終了。

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以上


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