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最終更新日: 2001/04/22


TMOはTsukukoma Mathematical Olynpiadの略で、筑駒数学オリンピックだ。MATHICが毎年文化祭でおこなっている、数学の問題を解くコンテストだ。問題は10問で小学生にも意味が分かるよう工夫している。文化祭のときMATHICに入らせば、誰でも参加できる。とりあえず最新のものから載せていく。

2000年度TMO

第8問

下の式が成り立つように30以下の素数から9つ選んで9つの文字M,A,T,H,I,C,t,m,oにあてはめてください。ただし、違う文字には違う数が入ります。

M + A + T + H + I + C = t × m × o

解答

30以下の素数は2,3,5,7,11,13,17,19,23,29の10個

よって、選ばれないのは一つだけ。2が選ばれなかったとすると、M〜oはすべて奇数になるので左辺は偶数。また、右辺は奇数三つの積なので奇数。これは矛盾。よってM〜oのどれかに2が入る。

[Case1]左辺の文字(M〜C)に2が入るとき

このとき左辺は最大でも2+29+23+19+17+13=103

右辺は最小でも3×5×7=105 これは矛盾。よって、この場合に答えはない。

[Case2]右辺の文字(t,m,o)に2が入るとき

選ばれなかった数をxとする。また、2=t<m<oとする
2+3+5+7+11+13+17+19+23+29=129 となるので

129−2−m−o−x=2×m×o     

127−(m+o+x)=2×m×o となる。

m+o+xは最小で3+5+7=15になるので、127−(m+o+x)は最大で127−15=112になる。よって、m×oは最大で56

よってm,oの組み合わせは(m,o)=(3,5),(3,7),(3,11),(3,13),(3,17),(5,7),(5,11) の7通り

はじめから調べると 
127−(8+x)=30 x=89 となり不適。
127−(10+x)=42 x=75 より不適。 
127−(14+x)=66 x=47 より不適。
127−(16+x)=78 x=33 より不適。
127−(20+x)=102 x=5 より適する。
127−(12+x)=70 x=45 より不適。
127−(16+x)=110 x=1 より不適。 

よって、適するのは(M,A,T,H,I,C)=(7,11,13,19,23,29), (t,m,o)=(2,3,17) だけ。

答:(M,A,T,H,I,C)=(7,11,13,19,23,29) (t,m,o)=(2,3,17) (同じかっこ内の数字は順不同。)

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